マイクロプラスチックの危険性(前編)

健康

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今やどこにでもあるプラスチック。近年マイクロプラスチックについての議論が増えておりその危険性についても言及されるようになっています。

今回の動画はスタンフォード大学の准教授であり,神経科学者でもあるアンドリューヒューバーマン博士とともにマイクロプラスチックについて詳しく知っていきましょう!

今回参考にした動画はこちら↓

マイクロプラスチックとナノプラスチック

陸海空,身の回りにはたくさんのマイクロプラスチックが存在し,さまざまなサイズの粒子からなるマイクロプラスチックが、私たちの健康に非常に有害であることを示すデータが年々増加しています。

まずマイクロプラスチックとはなんでしょう?それは小さなプラスチックのことです。詳しくは1マイクロメートル(1mmの1000分の1)から最大5mmの直径のプラスチックを指し,それよりも小さいナノプラスチックは1mmの100万分の1のサイズのものもあり,私たちでは視認することができないでしょう。これらのものに対する研究は確実性があまり高くなく,推測や憶測によるものも多いです。よって今回紹介するものに対してあなたが共感したことや納得したことを主に参考にしていただきたいです。

*これ以降はマイクロプラスチックという言葉にナノプラスチックも含めて紹介しています。

これらのプラスチックの危険性

マイクロプラスチックやナノプラスチックはその小ささから私たちの体の中に簡単に侵入してしまいます。そして細胞の健康、臓器の健康を損なう可能性があり、特定の種類の病気につながる可能性があるため、深刻な懸念があります。人間の体は体に悪いものを排出する能力に長けていますがこれらは体の中に長く留まることが分かっており,脳や血液中を含む全ての組織や臓器で確認されています。

研究で毎週クレジットカード一枚分のプラスチックを摂取していると主張されていましたが,近年のより精度の高い研究ではこれは過大評価されているのではないか,と議論されており未だ詳細なことは分かっていません。このようにプラスチックに関する研究のデータは互いに対立したり,矛盾したりする情報が多いです。しかし魚の研究を見てみると、神経経路の混乱、経路形成の障害、脳の発達異常、生殖機能の異常などが示されています。こちらはまだ定かではありませんが自閉症、注意欠陥多動性障害などに関連している可能性があるとも言われています。健康面を考えるとプラスチックとは真剣に向き合う必要があるでしょう。

過敏性腸症候群との相関関係

過敏性腸症候群とは大腸や小腸に器質的異常がないにもかかわらず、慢性的に腹痛や下痢、便秘などの症状が続く病気であり,私の知人もこの症状に悩まされています。電車を途中の駅で降りる必要があるなどとても悩ましい症状であり,なんとマイクロプラスチックと相関関係があります。

それは過敏性腸症候群の人々の糞便にはそうでない人に比べてはるかに高いレベルのマイクロプラスチックの量が検出されることです。腸内または消化管のどこかでマイクロプラスチックが蓄積されたことが、何らかの形で過敏性腸症候群につながった、または関連していると考えられますが,一方で過敏性腸症候群ではない人よりも、消費する食物や液体からマイクロプラスチックとナノプラスチックをろ過する能力が低い可能性もあり,プラスチックが症状に直接的に影響を及ぼしているわけではないかもしれません。

どちらにせよ過敏性腸症候群の人々はプラスチックを摂取する機会を減らしていくことによって症状が緩和される可能性があるので,少し意識してみてはどうでしょうか?

BPA(ビスフェノールA)とは

BPAとはマイクロプラスチックの成分であり、内分泌かく乱物質です。こちらは私たちにとって有害であることが確認されており,エストロゲン受容体が機能する中枢神経系などを混乱させ影響を及ぼします。特に乳幼児は完全に発達しておらず大きな影響を及ぼす可能性が示唆されています。恐ろしいことに出産間もない赤ちゃんにもマイクロプラスチックが含まれていることが分かっており,お母さんの体の中にいる時からマイクロプラスチックを体内に取り込んでいる可能性が極めて高いです。妊婦の方は細心の注意を払う必要があります。

厚生労働省では授乳期中の工夫として、他の材質(ガラス製など)のほ乳びんを使用する,また現在、ポリカーボネート製のほ乳瓶をお持ちの方は、製品の取扱説明書に記載されている使用上の注意、例えば、過度の加熱を避けること、経年の使用で表面に細かい傷がついていたり、白濁したものは新しいものに取り替えるようにすることなどに注意を払うことを推奨しています。

今気を付けることができること

ここからはマイクロプラスチックの体内に取り込む量を抑える方法を紹介します。ここではヒューバーマン博士が実際に取り入れている方法を紹介していきます。

ペットボトルを使用しない

ペットボトル1Lあたりに約3万個のマイクロプラスチックの粒子が含まれていると言われていましたが,2024年に発表されたものでは11万個から40万個の粒子,平均24万個の粒子が含まれていることがわかりました。また,加熱されたペットボトルはさらに粒子の数が多くなります。

これは電子レンジを使用した等よりも暑い場所で保管されていることによっても増えていき,真夏は特に顕著にみられるでしょう。もちろん電子レンジ可能なプラスチックもそれは溶けないだけであり,表面からは大量のマイクロプラスチックが散布していることでしょう。ステンレス製のボトル、セラミック製のマグカップ、ガラスを使用することで体内に取り入れる量を大幅に減らします。また,水道水にもマイクロプラスチックは含まれています。さらに実は紙コップにもマイクロプラスチックは含まれています。もうここまで来ると私たちは水を飲むことができないですね。笑

ただ水道水の方がペットボトルよりも圧倒的にマイクロプラスチックの摂取量を減らすことができます。また海水塩も多くのマイクロプラスチックが含まれているのでヒマラヤピンクソルトなど非海洋性の塩を使うといいです。

水道水も逆浸透膜フィルターを活用することで完全に防ぐことができますがそこまでする必要はないと思います。自らの考えに沿って対策していきましょう。

缶詰を食べない

ヒューバーマン博士はもう缶詰の食品を食べないことを宣言しています。缶詰にはBPAが大量に含まれており,五日間毎日缶詰を一つ食べただけで尿中のBPAが1000%以上増加したことが分かっています。尿中なのでどれだけ体内に残っているかはわかりませんし,今回は主にBPAについて紹介していますが他にも似たような内分泌かく乱物質があり,それらを含んでいる可能性も少なくありません。厚生労働省も缶詰に対して懸念を抱いており少なくとも現在は食べないことをおすすめします。

決めるのは自分自身

食品添加物と同じように,マイクロプラスチックが体内に留まることでどれほどの影響が出るかは分かりません。ただどちらにも一つ言えることは「私たちが今までで一番体内に残留している」ということです。つまり私たちは一番最初の被験者,実験の対象なのです。これらの考えは極端になってしまう傾向が高いです。情報を鵜呑みにするのではなく信用できる情報から知識をつけた上で自分が正しいと思う選択を取っていきましょう。

後編では神経系や分泌系などより生物学的な分野から掘り下げていきます。

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