マイクロプラスチックの危険性(後編)

健康

初めまして!!

このサイトでは海外のインフルエンサーや起業家を中心に人生よりよく生きるための知識を皆さんと共に学んでいきたいと思います。

今回は後編になります。前編を見ていない場合はこちら↓

マイクロプラスチックの危険性(前編)

本日は生物学,神経科学の観点から掘り下げていきます。

今回参考にした動画はこちら↓

マイクロプラスチックの影響

テストステロン

テストステロンとは代表される男性ホルモンのひとつであり,体格が良かったり,エネルギッシュ,自身に満ち溢れていたりする男性はテストステロンが高い傾向にあります。ゴリラではボスゴリラがその群れの中で最もテストステロン値が高いとも言われています。マイクロプラスチックに関わるフタル酸エステル代謝物がこのホルモンの量を測ることができる血清テストステロンの低下に関連していることを示唆する研究が多くあります。テストステロンはエストロゲンとも関連があり,エストロゲンは脳の発達や生殖器の発達に関連しており,とても重要な役割を担っています。

ただこの結果は40〜60代の女性に多く見られ,男性に関しては40〜60代に限られており年齢が若いときには影響があまりありません。この理由は定かではありませんが若いうちにマイクロプラスチックの摂取を抑えることで歳を老いた時にテストステロン値を維持することができるかもしれません。

頸動脈プラーク

頸動脈プラークとは,首の太い動脈(頸動脈)にコレステロールや中性脂肪などの脂質が蓄積したものです。動脈硬化の塊とも呼ばれ、血管を狭くすることで脳卒中などのリスクを高めます。40代から見られ始め年齢とともに増加傾向にあります。この患者の体内には,他の人と比べて多くのプラスチックの構成要素であるポリエチレンが検出されました。そしてこの研究では、電子顕微鏡によって、これらの心血管プラークのプラークマクロファージの中に、ギザギザした縁のある小さな異物が存在することが示されました。

また有機フッ素化合物のうち人工的に作られたフッ素が多い化合物の総称であるPFASが関係している可能性も少なくありません。これらは分解されにくく体内に残留することから「永遠の化学物質」とも呼ばれています。こちらは水道水や化粧品,日焼け止めにも含まれている場合があります。私たちの生活に欠かせないものもあるので自分に合った程度で対策していきましょう。

アセチルコリン

マイクロプラスチックはアセチルコリンを分解するアセチルコリンエステラーゼ活性量の減少に関わっていると言われています。アセチルコリンは、神経可塑性や注意など、覚醒レベル、四肢を動かすことを可能にするいわゆる神経筋接合部の制御など、さまざまなことに関与する神経調節物質です。こちらはヒューバーマン博士の専門する分野に深く関わっており,学習や記憶,集中など様々な観点で影響を及ぼしています。過去には神経可塑性の観点から見た習慣の形成方法なども紹介してきました。(気になった方はこちらから↓)

神経科学から考える最強の習慣の身につけ方(後編)

別の観点からの対策法

肝臓

肝臓は二段階のフェーズを経て有毒なものに対処しています。それによってマイクロプラスチックやそれに伴う有害な物質を排出することができます。この機能はスルフォラファンと呼ばれるものの摂取量を増やすことで改善されます。ブロッコリーやカリフラワーなどのアブラナ科野菜に含まれており,週に1,2回摂取することで適切に改善されます。加熱するとその酵素が壊れてしまい効果がなくなってしまいますが完全に加熱するのではなく少し茹でる程度であれば大丈夫です。また,食べすぎると便秘や下痢を伴う恐れがあるので注意してください。

腸も似たような性質があり,腸活も大きな効果があります。

発汗

発汗も大きな効果があります。これはマイクロプラスチックを発汗によって排出するというわけではなく,それによって生じる可能性のある有害な物質を排出することができます。発汗を促す活動としてサウナが挙げられます。サウナは全死因死亡率の低下、心血管機能の改善など、非常に印象的なデータがあります。サウナは危険を伴うからやりたくないという人もいると思います。その場合は運動を取り入れて週に一回は汗をかくと良いでしょう。

最後に

最後にこの話を通して伝えたいこととして,過度に心配しすぎないことが大切だと思います。マイクロプラスチックの危険性について紹介しましたがどれだけの関連性があるかはまだはっきりしていないのが現状です。また,マイクロプラスチックとの関わりを完全に断つのは不可能です。私たちはマイクロプラスチックに関する知識をつけた上で避けられるものは避けてともに生きていく必要があります。例えばレシートには大量のマイクロプラスチックの成分であるBPAが含まれています。レシートは今は受け取らないという選択肢を取ることができます。より良い未来を築くために自らの正しいと信じる選択肢を自らの意思で選択していきましょう。

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